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スーパーカーインプレッション
スーパーカーインプレッション

鍛えたのはニュルブルクリンク。
マンタイという名のホンモノ。

実は自分自身の中に、『凄いクルマリスト』なるモノがある。これはあくまでもプライベートのリストで、これまで自分が運転することのできたクルマの、文字どおり『凄さ』をランキングにしたものだ。けして公表できないそのリストは、極めて個人的主観がバリバリに入ったモノだ。だから気分によっても変わるし、刺激を受けたクルマの試乗時期によっても変化する。ともすれば過去は美化されがちだし、試乗から間がないモデルは上位にランキングする傾向がある。シチュエーションも重要だ。撮影のためにほんの少し動かした程度のものであってもその凄さを実感できれば文句ナシにランクインだし、一般的に凄いスペックの持ち主であると理解されていても、試乗時にエンジン回転数が制限されてしまっていると、とたんにその順位は下がってしまう。年々スピードに対して免疫ができてしまっているため、そのへんの高速道を走った程度ではランクインは難しい。試乗環境も重要だ。

そんな少々審査が厳しくなった個人的『凄いクルマリスト』に、堂々と上位でランクインしたクルマがある。

マンタイM700だ。

ドイツ。フランクフルトからクルマで1時間半ほどの距離にある、クルマ好きにはもはや聖域化されているニュルブルクリンク。このオールドコースからほど近い場所に、マンタイモータースの開発ファクトリーがある。

マンタイモータースを主宰すオロフ・マンタイは、長年ドイツのレース界で活躍した人物だ。レースキャリアは非常に長く、80年代はローバーで、90年代はメルセデスでDTMを戦ったプロドライバーだ。特にメルセデスでのDTM戦績は誇るべきもので、セミワークスドライバーでは最多優勝を飾るほど実力をもった人物だ。

現在彼は、マンタイレーシングというレーシングコンストタクターとして、ポルシェ911をベースにしたレーシングマシンを耐久レースに送り込んでいる。ル・マンやニュルブルクリンクの24時間レースでクラス優勝を何度も飾り、今をもって彼の造るマシンはポディウムの常連だ。そのレーシングコンストラクターを母体に、チューニングマシンの製作に取りかかっているのがマンタイモータースである。