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スーパーカーインプレッション
スーパーカーインプレッション

絶妙なシャシーバランスとボディ剛性。
この走りは、ライバル以上かも知れない。

パワートレーンはMY06のガヤルドに共通する。NAのV10エンジンは4961ccの排気量をそのままに、出力を500psから520psにアップ。最大トルクは52.0kgm。MTもeギヤもトランスミッションは同一で、MY05と比較して、よりローギヤード化されている。これは加速性能向上に顕著で、同時に加速時のエキサイティングなサウンドを副産物として生み出している。その乾いたV10のシンフォニーは、MY05までのガヤルド・ユーザーにはいささか申し訳ないが、別物といってもいいほどに大きな魅力だ。

フロントに30%、リヤに70%のトルクを配分し、4WDの長所と後輪駆動的なテイストを味わわせてくれるガヤルド・スパイダーの走りは、クーペ同様にファンのひとことだ。そこにスパイダーとしてトップレス化されたビハインドはほとんど感じ取れない。オープン時での最高速307km/h、0→100km/h 4.3秒はこのクラスにして最高のパフォーマンスを見せてくれる。

目下のライバル、F430スパイダーに比較しウエイトは1570kgと若干重いが、性能的にはほぼ互角。スタイリングは好みの問題だろうが、しかしこちらは、ライバルにはない4WDのシャシーで武装する。

ホームステッドサーキットで、4速に入れたあとに2速まで落とし、まわる右コーナーがあった。立ち上がりで全開加速をくれると、その先でクルマは左にはらみつつ、4輪を多少スライドさせながらコースの縁石をギリギリでクリアする。恐怖感を押さえ込み、ひたすらアクセルを踏み続けるのがポイントだ。お尻がムズムズするようなスピード感たっぷりの、スリルある加速感とハンドリングを楽しめるセクションだ。絶妙なドライビング……と自分自身の腕を褒めつつ周回を重ね、あるとき同じ場所ではたと気が付いた。

チルトしたステアリングの陰に隠れたESPの作動を知らせるインジケーターがここで点滅、ドライバーに作動を意識させない微妙な介入を行なっていたのだ。4輪のグリップを最大限に使ったドリフト気味の超絶な走りは、しかし、実は自分のスキルなどではなく、ファンな4WDのシャシーとクレバーな電子デバイスを持つガヤルド・スパイダーの仕事であったのだ。

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