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スーパーカーインプレッション
スーパーカーインプレッション

エンジンマウントの低さが、走りすべての要因を異次元のレベルに高める。

AJV8と呼ばれる可変バルブタイミング機構付きエンジンは、ジャガー製のV8を源流とするアストンマーティン・オリジナル。同じPAGに属するジャガーのV8を流用することは規定路線だったというが、クランクシャフトを変更し、ピストンとコンロッドをスチール鍛造の新設計パーツに。アストンマーティン流のチューンを施したら……80%の部位が新設計になってしまったという。その重量はジャガーのXKシリーズのユニットに較べ、実にマイナス120kgのウエイトを得るに至った。これをドライサンプ化し、フロントミッドにマウント。プロペラシャフトはアルミ中空で、わずか1kgの重量だ。スプラインを入れても、総重量で4kgしかない。トランスアクスルはリヤに15度寝かせて搭載。そう、ゲイドンの開発スタッフは、V8ヴァンテージを恐ろしく低重心なフロントミッドシップモデルに仕上げたのだ。

先に報告した、驚異の旋回スピードは、このドライサンプのV8ユニットを擁するパワートレインがもたらす低重心化が大きく貢献しているのだ。

サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーン。標準は18インチだが試乗車はオプションの19インチ。ブリヂストンのポテンザが唯一の標準装着タイヤになる。乗り心地や直進性を含めて考えても、19インチでなんら不都合はない。あるとすればそれは若干の重量増がもたらす軽快感のスポイルとエクストラチャージのみか。

トレッドをそのままに、DB9よりも140mm短縮したホイールベースがもたらすコーナリング。エキサイティングなV8サウンド。質の高い外装とアストン流のインテリア。伝統と名声に溢れたヘリテージ。GT3やRSに心奪われるスパルタン指向は別格としても、それでもあなたはまだ、RRを選び続ける? V8ヴァンテージに乗った後、その答えを聞いてみたい。

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