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スーパーカーインプレッション
スーパーカーインプレッション

エンジンマウントの低さが、走りすべての要因を異次元のレベルに高める。

このV8ヴァンテージのシャシーは、前述したように、ハイドロフォームによって成形されたアルミ中空フレームを、接着とリベット止めでタブ形状に構築し、前後にサブフレームを組み合わせている。サブフレームはスチール製でボルト止めになるが、その全体の剛性は恐ろしく高い。

外皮は複雑な構成だ。フロントのボンネットやフェンダー、そしてドアパネルは軽量なアルミ製だ。前後のバンパーは、他のスポーツカー同様に樹脂製となるが、その一方でルーフには軽量コンポジット材を、Aピラー以降のサイドルーフ、リヤフェンダーは0.9mmのスチール製となる。これほどまでに違った素材を外皮に採用していながらも、仕上がりはソリッドで、一体感を持つ。素材の違いが塗装に現れ、どこか全体に違和感を感じさせるクルマが多いなかで、このフィニッシュはなかなかのレベルだと評価できる。

しかし、なぜ、このような複雑な構成になっているか。軽量化と必要な強度に対応した適材適所であることは理解できるが、しかしここ秘密がある。

Aピラー以降がスチールで、ルーフがコンポジットの別素材。そこから導き出されるのは、これらを使用しないオープンモデルの存在だ。すでにV8ヴァンテージでは、オープン版の一部ではV8ヴァンテージ・ロードスターと呼ばれているモデルの開発が進んでいるといわれ、こうした素材の複雑な組み合わせは、派生モデルまでを視野に入れて採用されたものだと理解可能だ。アストンマーティンのモデル拡充はまだまだ終わることがないのだ。

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