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この季節は毎週末カリフォルニア、いやロサンゼルス近郊でもクルマのイベントが行なわれているらしい。ペブルビーチで立ち話をした方から「ロングビーチでもかなり大きなイベントがあるよ」と教えていただき、早速調べて出かけてみたのでした。ともに出かけたのは日産のムラーノ君。道がクルマを造るとはよく言ったもので、路面状況に非常にムラのあるハイウエイでも「ムラ、ノー」……なんて超サムイギャグでしたね、すみません。
とにかく乗り心地がよく、まあまあ混雑したI-405を、エンジンのトルクもあり速度もトルクもコントロールもしやすいおかげでスイスイとストレスなく走ることができました。日本メーカーのクルマだけれど、アメリカの日産車なのだなぁと感心するばかり。SUVゆえ着座位置も高く視界がよいこともあって、久々に快適なドライブを味わうことができました。開放感すら感じられるSUVの視界のよさを一度味わってしまうと、やっぱりSUVって気持ちいいよな、欲しいな、と思ってしまうものです。アメリカは本当にSUVやピックアップトラックが多く、セダンタイプの車高を持つクルマの視界は決して良くありません。などと考えながら走ること約40分、海にほど近いロングビーチのダウンタウンに到着しました。
モントレーで行なわれるショーはヨーロッパの香りが漂う、エクスクルーシブなものという印象を私は持ちました。ではロングビーチはどんな雰囲気なのかと予想するなら、コテコテのアメリカン。予想は的中! ピカピカに磨き上げられたそれらは美しくも大味。メッキパーツを多用したグリルやエンブレム、テールフィンがギンギラギン。ところどころで披露される乾いた感じのエンジン音の爆音も場内を一層賑やかなものにしていました。
ただし、このイベントが行なわれていたのは、ロングビーチのお洒落なお店の並ぶダウンタウン。その街並みはとても可愛く、ストリートをまるごと展示場にしているこのような雰囲気は、今まで見たことがありませんでした。多くのクルマの展示方法はいわゆる縦列駐車方式なのですが、個性もカラーも豊富なクラシックカーが表参道くらいはある通りの左右に4列並ぶわけです。そこをたくさんの人がお祭りの縁日をぶらつくように行ったり来たり……。この光景を目にしてクルマというものが人々の間で広く浸透しているなぁという感想を持ち、日本人の私としては羨ましく思うのでした。
特にカリフォルニアはそういう環境にあるのかもしれませんね。クールな空気に照りつける日差しが、ピカピカに磨かれ日本では不似合いとも思える独特のボディカラーを鮮やかに映し出します。我々が洋服や口紅、ヘアカラーの色を選ぶときに自分の肌や目の色などに映える色を選ぶように心がけるのとちょっと似ているかもしれませんね。ムラーノの印象のように道がクルマを造るのはもちろん、気候や風土などがその地に似合うカラーやフォルムを生み出すものだということに気づかされた1日でした。
2005/09