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ぺブルビーチ・コンクールデレガンスに向かう。曇りのち晴れ。

前日はラグナセカのサーキットでクラシックカーのレースを堪能。翌日の日曜日は名門ゴルフコースとして有名なぺブルビーチで行なわれるコンクールに向かうためにホテルを出発。霧雨のような水分の粒子の見えるこれでも霧なのか、そんなものが立ち込める肌寒い朝でした。ただ、せっかくロスから5時間もかけて来たのだからということで、プチ観光をしてから目的地に向かうことに。

遊裕紀行 モントレーの海岸沿いに建つとあるホテルからはラッコも見られるというので立ち寄ってみると……、残念ながらラッコは見られなかったものの、それとは別の珍しい光景を目の辺りにすることになったのでした。通りにはこの期間らしくスーパースポーツカーたちが、大胆にも路上駐車されて一夜を明かした模様。朝になると、出発が遅れたあちこちのクルマたちのワイパーの下には駐車禁止の罰金支払い請求書の白い封筒がヒラヒラしているではありませんか!

遊裕紀行路上のコインパーキングは、夜から朝にかけてのある時間帯は料金や時間制限が無くなるところが多く、しかし朝になれば(たとえば7時からは1時間や2時間の時間制限付きで)料金を支払い駐車することができるわけです。路上に放置(実際にはちゃんと停められていたわけですが)される7〜8台のフェラーリという光景もただでさえ珍しいのに駐禁キップ付きだなんて、なかなか見られるものではありません。そこで思わず記念撮影させていただきました。

モントレーの街からは海岸を通ってぺブルビーチに向かうこともできました。ぺブルビーチにほど近いこの海岸通りは17マイルドライブと呼ばれる風光明媚な超有名ドライブルートがあるのです。海岸を間近に見られるこの道路は、海岸沿いにありがちなレストランやお土産屋さんなどは一切なく、ただ海岸沿いに静かに道路があるだけ。道路脇の草地などはあるがままに残されていて、背の低いサボテン系や枯れた色をした草の面積が多くて、もしくは砂地か岩場で、曇り空の下、枯色の草が風で一斉に揺らぐ風景はちょっと淋しい雰囲気すらあります。

だけれどそれが独特の美しさであり魅力なのだということはそこに行けばきっとわかるでしょう。日本で言うなら風景はまったく違うけれど、晩夏の海岸みたいな淋しい感じ。そんな風景の中に、実はインテリア雑誌にも登場するような別荘が適度な距離感を保って点在し興味がれば品定めも楽しめます。右(海)を見ても左(別荘)を見てもウットリ……です。コンクールに並ぶクルマが何千万円いや何億円の世界なら、こちらは海岸沿いなら数十億というお家も決して珍しくはないそうです。

遊裕紀行 そんな17マイルドライブをドライブ中のとある展望ポイントに1台の美しいマセラティ・ギブリを発見。近寄っていくと、そこにはとても穏やかな初老のご夫婦がここで朝食を済ませたところだったのでした。マセラティ・ギブリを停め、ベンチで朝ご飯なんて素敵という以外にどんな言葉が見つかるでしょう。聞けば、金曜日と土曜日にこの周辺で行なわれたクラシックカーのイベントを見物して、今日はもう帰るところなのだとか。自分の愛車のクラシックカーでクラシックカーのイベントを見に行くというプチ旅行を夫婦でするなんて、まさにクラシックカー好きの憧れではありませんか? ぺブルビーチへと逸る気持ちを抑え立ち寄ったプチ観光も貴重な思い出になったのでした。

2005/08