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6月15日に突如フェラーリから公開された『FXX』。果たしてその正体は、噂のエンツォGT?
エンツォ・フェラーリGT=フェラーリFXX?

エンツォ・フェラーリをベースとしながら、プロジェクターだけとなったヘッドライトに、左右セパレート型となったウイング。ノーズとウイングには『FXX』の文字が。そうこれこそが、以前より噂となっていた『エンツォ・フェラーリGT』の姿である。このたび6月15日にフェラーリから発表されたのは『フェラーリFXX』のコードネームと4枚の写真、そしてその詳細を伝えるニュースリリースだ。

しかし『エンツォGT』というのは、昨年末に本誌がスクープした時に便宜上付けた車名であるから、年内とされる納車時に実際に付けられる車名は今のところ未定。ちなみにエンツォが正式に発表される前に写真が発表された時は『フェラーリFX』のコードネームで呼ばれていたことを思い出せば、そのエボリューションモデルが『FXX』と呼ばれるのは自然なことだろう。

FXXとはどんなクルマ?

このFXXはエンツォをベースに、フェラーリに最近新設された『レパルトクリエンテコルセ(=顧客レース部門)』によって限定20台+αで生産されるサーキット専用のレーシングモデルで、150万ユーロ、邦貨にして約2億円という高額なプライスダグが付く。しかしその金額には、向こう2年間フェラーリがオーガナイズするサーキットイベントでのレースサポート、参戦費用などが含まれているという。また、購入者はテストドライバーとしてFXXプロジェクトへ参加ができるという、ユニークなプランも盛り込まれている。日本へも数台の上陸が予想される。

注目はそのパワーユニットだ。5998ccのV12は6262ccまでスケールアップされ、パワーも660psから実に800ps! まで高められている。パワーウエイトレシオは1.4kg/psと噂されるから、車両重量はわずか1100kg+α。これにシフトスピードが大幅に高められたセミATミッション、カーボンブレーキ、39のセンサーで車両の状態を常にピットからチェックできるというF1さながらのシステムなど、まさに本気のレーシングカーだ。

FXXのデビューまでのスケジュールは?

今月発売の本誌でもその写真を掲載しているが、これまでスクープされてきた車両とFXXのディテールは、少なくともエクステリアにおいてはまったく違う。ここからは想像だが、写真を先に公開することによってフィオラノ・サーキットでのテストも堂々とできることになり、世界でわずか20名+αの幸運なカスタマーとともにFXXの最終テストを行なうのではないだろうか? 仮にこれが真実だとすれば、カスタマーはフェラーリのレーシングモデル開発に携わる権利という、これ以上ない名誉を買うことができるのだ。

なお先にも書いたとおり、カスタマーへの納車は年内を予定しているという。最終仕様の姿は、おそらく10月末のフェラーリ&マセラティ・チャレンジ最終戦にてお披露目されるのではないだろうか。そしてそこで初走行。まさに理想の姿だ。

考えれば考えるほどフェラーリの商売はかくも恐ろしいものかと思うとともに、一方では羨ましさを覚えざるをえない。

*6月25日発売のROSSO8月号でも詳しく紹介しています。そちらもご覧下さい。